「まじ」な部屋
● 闘病記(前編) ●   △ 目次 △ 
このページは 1997/08/24 に書いた記事をそのまま公開したものです(2005/12/11)。
【突然ですが、、、】


 皆様コンニチハ。突然のダウン&入院でご迷惑をおかけしている「まじ」です。
 入院(7/23水)から既に一カ月が過ぎました。まだ完治に少し足らず、
 もうしばらく療養は続きそうです。そこで、突然ではありますが、入院治療
 一ヶ月経過のタイミングにて「闘病記(前編)」をお送りいたします。さす
 がにまだ「完治&退院」した訳ではないので、とりあえず「前編」としまし
 た。現時点の私の状態までを表現しています。よろしくお願いいたします。

 なぉ、つい力が入ってしまい400行弱の大作になってしまいました。
 ごめんなさい。
           ( 入院一ヶ月経過 97/8/24 高見「まじ」 )

【闘病記の執筆にあたり】


 闘病記を書くにあたり、本人(及びその家族)以外の方々にとって「他人の
 病状」をクドクドと読まされるのも面白く無いと思い、あえて別の表現にて
 比喩的に創作しました。今回の私を「壊れたノートPC」に例え、本部内の
 某有志数名に名前を伏せた形で登場願い「入院〜治療〜現在の状態」をPC
 の修理作業の表現しました。その中に事実としての闘病状況をコメント的に
 挿入し、その都度の自分の状況を日付と共に関連づける手法としました。そ
 の結果として、かなりふざけた形となりましたが、その点お許し下さい。

 参考の為、以下に本分中に用いたPCの用語を解説します。ただし高見流の
 「独断と偏見」の使い方(解釈)となっています。

 1)コマンド説明

  「DIR」
    ディスク上のファイルやディレクトリのリスト(名前やファイル容量)
    を表示するDOSのコマンド。ディスクの残容量も表示してくれる。
            【→文中では「血液検査」に対応させています。】
  「CHKDSK」
    ディスク使用状況をチェックして表示してくれるDOSのコマンド。
    ディスク上にエラーがあれば「警告」表示をしてくれる。
            【→文中では「髄液検査」に対応させています。】
  「SCANDISK」
    ディスクの解析と修復を行うWindowsユーティリティ。解析だ
    けをするモードと修復までするモードと両方もつ。破損クラスタがあ
    った場合はそこを修復するだけでなく破損クラスタの内容を別ファイ
    ルに修復ファイルとして保存し以後の解析の参考に出来る。
           【→「解析」モードだけの使用を「MRI撮影」に】
           【 「修復」を「集中治療:ステロイド点滴投入」】
           【 に、それぞれ本分文中で対応させました。  】
           【→注)「MRI撮影」=「磁気共鳴撮影」の略。】
  「DEFRAG」
    ディスクを再構成して最適化してくれるWindowsユーティリテ
    ィ。ディスク上でファイル位置がバラバラとなりアクセス速度が低下
    した時に非常に有効である。
             【→文中で「蓄膿症治療」に対応させました。】

 2)「Safeモード」(セーフモード)

  Safeモードとは、Win95がナンラカの障害(ドライバ不正等)で
  正常に起動出来ない時に、自動的に立上る緊急メンテ用のシステム画面。
  画面イメージ通常の95画面とほぼ同様だが、システム的には最小限機能
  だけしか立ち上がらず、通常は95システムのメンテに使用する。
              【→文中での対応は、本分をお読み下さい。】

 3)「DOS窓」

  正確には「DOSプロンプト」。Windows上でDOSを実行するエ
  ミュレータ画面。ひとつのwindowとして動くので「窓」と呼ぶ。
  普通はあまり使用しないが、私は結構ひんぱんに多用している。


 【【【【  闘病記(前編)  】】】】


《7/23》
・ある日のこと最近他の部へ移動した某課長が「パソコンが動かなくなった」
 と「はる☆」の手元に98ノートを持ってきた。しばらくNetscape
 が動かなくてイジッてるウチに、インタネツトは見れる様になったが、別の
 トコロがおかしくなった、との事。
              【→7月前半より気管支炎系風邪で苦しむ。】
              【→風邪は近所の病院にて押さえ込んだが、】
              【 体調をボロボロと崩し今の病院へ行く。】

・「ちょい貸して」と「はる☆」がPC受け取り電源を入れると、確かに画面
 がメチャクチャ乱れ正常に立上がらない。「たぶん画面が変になったのね。
 こりゃダメだ。預かるから置いていって。直しといてあげる。」となる。
              【→すなわち病院に行ったら「即・入院」。】
              【→最初は泌尿器系の症状と診断されてた。】
              【→主治医は「泌尿器科」の医師が担当す。】

・とりあえず「はる☆」はPCを1101会議室に持ち込む。そこでは先に某
 「よ○や○」Yokkyとも呼ばれるらしい)が Zakky & Ackky と3人でPC
 数台をいじっている。どうもセミナ用のデモプロが現地で動かなかったとの
 事でその調査修正らしい。「はる☆」はその隣に持ってきたPCを置いた。
                     【→病室は大部屋に入った。】

・さすがに液晶画面が見えないとどうしようもないので、外付けケーブル使い
 ディスプレイにつないだ。なんとか画面は写る。
              【→バルンと呼ばれる排尿用の管をつけた。】
              【→とりあえず排尿が可能な処置をとった。】

《入院後の約10日間・7/25〜8/1のあたり》
・いろいろ見てみるけど、メモリチェックは正常だし、液晶画面も壊れた風に
 は見えないし、でもなかなか画面は直らない。そのウチに、段々と画面の乱
 れがひどくなって、何んだかディスクもジィ〜ジィィ〜と変な音を出し始め
 た。そしてついに画面さえ出なくなり立ち上がらなくなった。
                【→検査しても泌尿器系の臓器は正常。】
                【→そのウチに段々と別の症状が出る。】
                【→車椅子の乗降りにも苦労し始めた。】
                【→このあたりは多少記憶がアヤフヤ。】

                【→この間の状況には末尾に『補足』。】

《7/30》
・ついに「はる☆」はギブアップし「しゅに〜ん、たすけて〜〜」とヘルプを
 求め1101会議室に「は○り○S」が登場する。「どれどれ見せてごらん
 」と見てみると確かに変だ。Etherカードを外しSCSIカードも外し
 マウス含め周辺装置を皆ハズして、何とかSafeモードで立ち上げる。
                 【→脳神経科へ連絡行き医師が登場。】
                 【→やはりオカシイと診察を始める。】

・あちこち見わたした後で「こりゃどこかディスクが壊れてるわ」「たぶんソ
 レで95関係のドライバがいくつかトンでる」と「は○り○S」は言う。
               【→「急性横断性脊髄炎」と診断される。】
               【→脊髄炎以外にもあちこち炎症がある。】

・「う〜ん、こりゃチャンとやらないと。とりあえずディスク交換はせずに、
 ソフト的に直そうか」「でも時間はかかりそうだなぁ」と言う。
      【→外科的手法ではなく投薬中心の内科的手法で治療を決定。】
      【→ただし普通の脊髄炎の治療は2ケ月はかかるとの事の様。】

・なんとかSafeモードで立ち上がってるので、DOS窓に降り「 DIR」と
 たたく。                   【→血液検査をする。】

・すると画面上のディレクトリ表示が乱れていて、かつディスク残容量の数値
 がメチャクチャな値をし示していた。
               【→血液検査したら異常値メチャクチャ。】
               【→あちこちに炎症があり神経系が変だ。】

《7/31》
・「もっとチャンと見てみよう」とDOS窓で「 CHKDSK 」とたたく。
                    【→脊髄液を取る検査をする。】

・すると、あちこちに欠陥セクタがあるのが判った。
                 【→髄液のデータでも異常値が出る。】

《8/1》
・「後は俺が見るから」となり、FDで95ドライバをコピー始める。
                 【→主治医が「脳神経科」に変更へ。】
                 【→先行して点滴等の治療が始まる。】

《8/4》
・「ここ(1101会議室)じゃ駄目だから、俺の机の上に持ってきて」。
 そして98ノートは「は○り○S」の席の横の作業机へ移動させられる。
                     【→大部屋から個室へ移動。】

《8/5》
・「もっとチャンと見てみよう」とDOS窓を閉じて SCANDISK でチェック(
 解析)だけを掛ける。はりディスクのある部分に不良なセクタ部分が見つか
 った。それが影響してあちこちに歪みが広がっているみたいだ。
               【→MRI撮影を他の病院の機器で実施。】
               【→撮影の結果で脊髄の炎症個所が特定。】

・「それでは SCANDISK で破損の修復しよう」「多少なり破損クラスタ部分の
 ファイルはおかしくなるけど、破損は直るだろう」と「は○り○S」言う。
           【→ステロイド系の投薬での治療と説明を受ける。】
           【→ただしステロイドは副作用も多いと説明あり。】

《8/6朝ー9朝》
・「それじゃぁ SCANDISK での修復を始めよう」「少しばかし時間かかるよ」
 「終わったらディスプレイドライバも入れなおさなきゃネ」「その間はここ
 から動かしちゃイケナイよぉ」。
           【→集中治療としてステロイド点滴集中投与開始。】
           【→3日間連続の点滴。他の点滴も併用し投入す。】
           【→この間は個室から出ちゃいかんときつく指示。】

《8/9ー10》
・「よ〜し、とりあえず立ち上げ直してみよう」と再度Safeモードにて立
 ち上げてみる。Safeモードでチャンと立ち上がる。まずは復帰した様。
 「何かアプリを動かしてみよう」「エキスプローラも動くし、ソリティアも
 OKだな」「なんとか動く様になった様だ」と「は○り○S」が言う。
 「でも背景の色が右スミッコだけ少し変ですょぉ」と「はる☆」が気づく。
 「それに何か動作も遅いしみたい」。
       【→症状は大幅に回復。熱も下がり歩行もチャンと出来る。】
       【 ここで本人は「完治」の気分になり部屋中を歩き回る。】
       【→ただし右腹部〜右足に皮膚感覚異常が多少残っている。】
       【→風邪を引いたのか喉と鼻の周囲に違和感がありツライ。】

・「背景の色がオカシイ?」「そりゃシカタないよ」「何かのbmpファイル
 が少し壊れたんだろう」「でも他はほとんど動いてるから良いよ」。
           【→症状の一部「皮膚感覚のマヒ」は残るらしい。】

《8/13》
・「まずはもう一度チェックしよう」とDOS窓から「CHKDSK」とたたく。
 「ちょっとツライかもしれないけどヤッてみてリスト情報とってみよう」。
                【→2回目の脊髄液を取る検査をする。】

・「う〜んチェック結果はほぼ正常だな」「あとはリストを専門家にまわそ」
 「もぉ CHKDSKで評価しなくても大丈夫そうだな」。
          【→髄液データは前回と比べて皆ほぼ正常値に戻る。】
          【→一部タンパク成分で不明あり詳細分析へますす。】
          【→「もう髄液は取らない」と言われ「ホッ」とす。】

《8/14》
・「とりあえずソッチの机に持ってって良いよ」「ただし気をつけてね」。
 「だけどまだ他に持って行っちゃあ駄目だよ」
          【→行動規制が「個室内」から「病棟内」へ広がる。】
          【→ただし病棟とは3階東側だけでソレ以外は駄目。】

《8/15》
・「でも動きが遅いのは?」と「はる☆」が聞くと「は○り○S」は他のSE
 に「なんとかして」と頼み込む。隣のSEが「ディスクが飛びとびですよ」
 「 DEFRAGすればOKですよ」と答える。すぐ DRFRAG 実行する。
        【→風邪の症状が直らないので耳鼻咽喉科へ診察に行く。】
        【→「蓄膿症」と診断され、そのままソコで治療受ける。】

《8/18》
・そして「は○り○S」はDOS窓から「 DIR」を打ち続ける。
               【→血液採取及びその検査は継続される。】

・「だいたい良いみたいですね」「でも気になるディレクトリあるので、ソコ
 だけリストとって新宿の木○に見てもらおう」「他にも Excelのディレクト
 リと Powerpoint のディレクトリの下が何かオカシイなぁ」「これ今回修復
 した影響かなぁ」。すると横で「はる☆」が「元々課長のExcelとPowerpoint
 は少し変でしたよ」とチャチャ入れる。
              【→血液検査のデータもほぼ正常に戻った。】
              【→ただし不明点あり外部検査に出してる。】
              【→コレステロールとGPTが異様に高い。】
              【 これはステロイドの副作用と思われる。】
              【→だけど治療前から高かったから不確定。】

《8/20》
・「とりあえず SCANDISK でもう一度チェックしておこう」「もし問題あれば
 それで判るはずだ」と再度 SCANDISK の解析チェックかける。その場で前回
 のチェックリストと比べると、破損クラスタはゼロになってる。修復はうま
 く出来た様だ。後は SCANDISK/DEFRAG で出来た修復ファイルを一つづつ確
 認しながら、問題が出ないかを少しづつ確認していこう。ただしせっかくク
 リーンにしたから変なウイルスを入れない様にしなきゃね。
             【→2回目のMRI撮影を実施し前回と比較。】
             【→前回と比較し脊髄部の炎症は消えている。】
             【→脊髄炎の炎症そのものは回復してる様だ。】
             【→後はステロイド投入量を減らして行こう。】
             【→心配はステロイド副作用と他からの感染。】

・「だいぶ良くなったな」「じゃあ本部長の横のワークデスクへ持ってって」
 すると「はる☆」が「じゃぁ1101に持ってっても良いのぉ?」と返す。
 「まだ駄目だよ」「だってさっきPC増えたから1101は満杯だよ」。
             【→行動規制が緩和され「風呂OK」となる。】
             【→本来「風呂OK」は「大部屋OK」だが、】
             【 まだベッドが空かなくて個室に居残り。 】



・そこへノソッと例の某課長が顔を出し「直ったの?」「お、動いてるねぇ」
 「持ってって良い?」と聞く。「は○り○S」は慌てて「まだ駄目ですよ」
 「まだ完全に直したワケじゃないんだから」とクギをさす。
          【→本人は「元気」になったので動き回ろうとする。】
          【→ただし主治医はまだ完治してないとクギをさす。】

・「どんな様子?」と聞くと、、、、、。
 「一応は動いてるけどまだSafeモードですし、」
        【→点滴投入は終わったけどステロイドは錠剤で減量中。】
 「まだ SCANDISK/DEFRAG で修復した破損ファイルがアチコチにあるし」
        【→ステロイド大量投入での副作用がコレから出てくる。】
 「DIR と CHKDSK のリストも不安点あり調べてもらってるし」
        【→血液と髄液の詳細分析を外部検査機関に出している。】
 「それに、明らかにオカシなディレクトリがある」
 「例えば Powerpoint と Excel のディレクトリがおかしい」
 「どちらも SCANDISK 修復時に破損の修復して数ファイルが不正になった」
        【→コレステロール値と肝機能GPT値が異常に高い値。】
        【→明らかにこれらはステロイドの副作用と考えられる。】
 「特に Excelは心配なので、マクロウィルスのワクチンも掛けたいし」
        【→肝機能の副作用は心配なので超音波検診も予定する。】
 「一番心配してるのは SCANDISK/DEFRAG した後にゴミが入ること」
        【→心配はステロイドで免疫弱った所への外からの感染。】

・「このソフトも入れといてよ」と某課長がFDを差し出す。
 「良いッスよ」「でもウイルス入ってないでしょうね」と「は○り○S」
        【→面会は問題無いが風邪をひいてる人だけは遠慮して。】

・「この後の予定は?」
 「Safeモードのままで、破損修復ファイルを注意深くチェックし消しな
 がら、残った問題をツブしていって」「そのウチに頼んだリストチェックも
 返ってくるし」「それによっての確認も行う。」
                 【→ステロイドの減量を続けながら、】
                 【 副作用の発生を監視治療しつつ、】
                 【 残った症状・炎症を治療続ける。】
                 【→血液と髄液の調査結果にもよる。】

・「いつまでかかるの」「ちゃんと直るの」と聞くと
 「まだSafeモードなのでもう少し時間かかりますよ」
 「でもチャンと直りますよ」
 「通常ノーマルな95画面で立上げるのはもぉチョイ後ですね」
 「他のアプリも少しづつ動かしてみたいし」。
              【→ステロイド減量はもう少し時間かかる。】
              【→でもチャンと元の状態にまで直ります。】
              【→普通通りに生活するのはまだ少し先ね。】
              【→体力落ちてるのでリハビリ必要かもね。】

 「ふ〜ん、どのくらい修復の後の確認できたの?」と聞かれると
 「う〜ん、SCANDISKで出来た修復ファイルが6個あって、そのウチ3個まで
 は確認して消したんで、後は3個分の確認ですね〜」と答える。
           【→ステロイド点滴投与後、食事後の錠剤に切替。】
           【→8/9〜(5日間) 一回6錠/朝&夕食後。】
           【 8/14〜(5日間)一回5錠/朝&夕食後。】
           【 8/19〜(5日間)一回4錠/朝&夕食後。】
           【 8/24      一回3錠/朝&夕食後。】
           【→5日間で1錠づつ錠剤の減量を実施している。】
           【→錠剤6個から始めて今やっと3個となったぁ。】
           【 さぁて、この後の減量ペースはどうなる???】



・「ところで、何でこんなコトになったの?」と某課長が質問する。
 すると「は○り○S」は「それはですね〜〜」と答え始める、、、、、。

             【→今回の「急性横断性脊髄炎」は、、、、、】
             【 以降の解説は、次号「後編」に続きます。】


【【【【 闘病記(前編)・補足 】】】】


 本編はどうしても中盤以降の「治療〜フォロー」の部分の記述が中心になっ
 ている。それはある程度元気になってから克明に日々の治療状況をモバイル
 ギアに日記風に克明にメモした素材がベースになっているからである。とこ
 ろが前半の「症状進行」の部分についてはさすがに記録が少ない。この部分
 を補足する。

 「急性横断性脊髄炎」と診断された前後の一番ピークの状態は概ね以下の様
 であった。
   ・入院当初の症状の「排尿のコントロールが出来ない」はそのまま
   ・足腰が弱り車椅子使用となり、最後には車椅子の乗降に苦労する様に
   ・気管支炎系の風邪が再発し、熱が上がったり下がったり
   ・右足の皮膚感覚障害が出始めて左足にまでも広がる
   ・熱もありほとんどベッドに横になったままとなり、昼間も寝てる

 また自覚症状以外でも血液検査や髄液の検査のデータは異常値だらけとなっ
 た。主治医は多くを見なくてもスグに「脊髄炎」と診断できたらしい。

 ただしこの間の本人はあまり悲壮感は無かった。医師や看護婦に症状を訴え
 たのは自分自身だし、どんなツジツマで検査や治療が進められてるか概ね判
 ってるし、だいいち熱出してあまり考える事ができていなかった。

 一番パニックになったのは家族(特にヨメさん)である。

 入院時は元々排尿コントロール出来ない事から始まったので、入院し膀胱か
 ら直接排尿用の管だして治療を始めたトコロまではキチッと理解できてた。
 ただし入院後は面会時間の関係等で夕方の1〜2時間しか来院ができない。
 その間、来る度にダンナの症状が「悪い方向」へ変わっていく。例えば、、

   ・最初は「泌尿器科」への入院だった
   ・段々と足腰が弱っていく
   ・ある日に来てみたら車椅子に乗ってる
   ・次に来たら車椅子の乗り降りに苦労する様になってる
   ・どうも気管支炎が再発して熱が出てはじめた
   ・熱が出てベッドに寝たきりになり出した
    どうも内科の先生にヘルプだしたみたい
   ・その次に来てみたら、
    ワケの判らんヌオォ〜とした別の先生が「脊髄炎だぁ〜」とわめく
    (しかも名札見たら「内科」じゃなくて「脳神経科」となってる)
   ・いつの間にかダンナのベッドの名札のマークが
    「泌」(←泌尿器科)から「脳」(←脳神経科)に変わってる
   ・駄目押しに、ある日のこと、病室に来てみたら、ダンナが居ない!
    (実は正式に脳神経科の個室に写る前に、
     私を心配してくれた泌尿器科の方で空いてる個室に移してくれた)

 「なんじゃコリァ〜」てな感じだった様だ。さすがにパニックになり最後は
 『車椅子に乗ったダンナを一生押して歩く自分』を思い浮かべたらしい。
 まぁ本人はこの間ほとんど熱だしてて何も考えてなかった(考えれなかった)
 のだから呑気なものである。その上「熱出して寝ている」とは言いつつも
 「車椅子に排尿様の管と尿の容器とモバイルギアのせて通路の公衆電話で
 電子メール受ける」事だけは毎日欠かさなかったし(爆笑)。

 いずれにしても一番感謝したいのは家族であり、その次に、直接の見舞いや
 電子メールで繰り返し激励していただいた皆さんである。感謝にたえない。


【次号予告】


 なぉ本編はまだ「前編」であり完結していない。「後編」については当然な
 がら完治&退院した後になる。テーマは「この後の治療及び復帰の状況」及
 び「急性横断性脊髄炎とは?なぜ今回発病したか?」の二つとなる。後段の
 テーマについては主治医含めた医師団への口頭インタビューはほぼ終了し資
 料として整理している段階であり、復帰後のそれほど遅くないタイミングに
 ての発行を予定しているが、時期はいつ出来るか出来ないか未定である。

                    以下「後編」へ続く(かな?)。



 △ 目次 △